9月10日(土)

「おかの」渡船場
沖3号筏から湾奥を臨む
最初の48p(他はデジカメの電池切れで撮せなかった)
大浦筏

ボートで出かけるが、4時を回ってから小型が1枚食ったのみだった。
そろそろここも終盤のようだ。

9月15日(木)

午後より「おかの」沖筏に乗る。実に5年ぶりの筏である。
12:30〜17:50
 
筏用の短竿を忘れてきてしまっていることに気づく。
仕方がないので、堤防用の竿で紀州釣りをすることにした。
潮の流れは弱い。正面に鵜倉半島の磯と緑が見える。

なんと美しい景色だろう。奈屋浦も美しいが、ここもその例にもれない。ただ、奈屋浦よりも、点在する小磯や地磯が多く、また沈み根が見える。これらの条件はチヌの生息域に最適で、より多くのチヌの数を想像させた。
 
最初からエサ取りどもの猛攻である。団子が切れたと思ったらもうエサがない。むき身、ミノムシ、さなぎ、コーンと試してみたが、コーン以外はあっという間にエサが無くなる。
ハリは5号を使った。少し大きいせいか、エサ取りどもは乗ってこない。たぶん小さい魚であろう。とにかくエサがもたない。アタリは少しは押さえ込むものの、引き込んでいくことは一度もない。
14時を過ぎた頃、とにかくエサが無くなるのであるから、何かの魚が食っているはずだと「早がけ」を試してみることにした。
なるだけラインを張り気味にして、最初のアタリを掛け合わせてやろうと精神を集中した。
団子が着底して割れるか割れないかの頃、コツンという小さいアタリが出た。すかさず掛け合わせると「ドン」という感じてハリに乗り、重厚な締め込みが伝わってくる。水深は9メートル、底へ潜り筏の下に入ろうとするのを、竿をためてこらえ、強引に巻き上げて取り込んだのが最初の48p。アケミ貝むき身。
しかしまあ、極小アタリ。大抵なら、前アタリがありその後の本アタリに集中するのだが、いきなりの本アタリだから集中力も甚だしい。
このような場合、問題が生じる、一つはバラシが増えるということ、もうひとつはボラを掛けてしまうということだ。
 
前者は15時頃現れた、ハリはずれである。後者は幸い鱗をハリに掛けただけですんだ。どうもここのボラは、今のところ、エサを口に吸い込まず団子に反応しているだけのようだ。
バラシが後の食いに影響するのは何処でも同じのようで、その後アイゴがスレで掛かってくる。さほど大きくもないのに、遊泳力にたくましいのでチヌと紛らわしい。
16時またしても掛けるが、強い引きを竿でためていたら真ん中の筏の下に入ろうとする。あらかじめこの下にはロープは無いと確かめてあったので、そのままにしていたらあえなくハリス切れ。
これだから筏は気が抜けない。

その後グレが寄ってくる。これらはハリに乗ってくるものもあるが、ウキを沈めていっても乗らない木っ端も数多い。
17時を回り、太陽が半島の山の端に入り、ウキが見やすくなってきた。太陽を前にしての釣りは偏光グラスなしでは海面がぎらぎらと見づらかった。
小アタリを掛け合わしていると、17時20分、相当な手応え、チヌを期待したが、30p級のアイゴでがっかり。
17時30分、また同じようなアタリ、竿が弧を描く。立ち上がって平行移動。筏の下に入られないように素早くポンピングして取り込んだのが、50p。オキアミ。
スカリに入れ、またオキアミを3匹つけて投入。コツンというウキ入れにすかさず合わせを入れる。「ドン」と竿に乗り、今度はさらに重厚な締め込みで逸走する。50pオーバーを期待したが先ほどと同じサイズの50p。

もう時間がないし、ダンゴも残り少ない。最後にしようとウキを見つめていたら、ダンゴが切れていないのにそのまま少し沈み、海中でゆらゆら漂っている。ここだと合わせを入れて46p。オキアミ。

納竿17時50分。もう一度投入したら、もう1枚獲れたかもしれない。ここのチヌはボラより口が早かったので助かった。

9月17日(土)
沖筏は満員ということで、「おかの」大浦へ乗る。 ここは水深は6メートルと浅く、湾奥で波も穏やか。
目の前に先日の台風で避難してきている筏があり、周りは筏だらけ。沖向きに釣るのがいいと船頭さんに聞き、釣り座を構えるが、向かい風に辟易し半島側に場所を移動する。
最初はエサ取りもおらず、ダンゴの切れが著しく遅かったが、1時間後になるとエサ取りが多くなり、14時に25p。むき身。
これは明確にウキを沈めていった。
その後カワハギ30p、へダイ15p、キビレ20p、ボラ40〜50p数本。
ここはチヌよりボラの方が口が早い。

17時を回り、ボラアタリの中で鋭角的なものを掛け合わせると、「ドン」と竿に乗り、筏の下へ入ろうとするのを巻き上げるとハリス切れ。オキアミ。
ハリス2号が途中からよじれたようにぐしゃぐしゃになっている。どうもロープがあるらしい。
気を取り直して、やり直すが、また同じアタリで、しばらくしたらハリス切れ。ロープに巻かれてハリスが持たない。
2.5号に交換して、また繰り返すが、今度は回収時にもロープに引っかかって切れない。
詮がないので納竿することにした。
船頭さんの言うとおり、もとの場所でやれば良かった。
満潮時になったので、前の筏のロープが浮き上がってきていたのであろう。

釣行記5へ
前ページへ戻る
back