冬が終わり、春になった。
あちこちで、乗っこみチヌの噂が聞こえたが、なかなか釣りに行けなかった。
というのは、昨年子どもが産まれ、既に女房と共に生活していたからである。
昨年は、まだ小さかったので、女房の実家に預かってもらっていた。
だから、私は一人暮らしであったので、釣りに行くことは不自由がなかった。

しかし、今年はそんなわけにはいかない。
小さい子どもがいるのに、放り出しておいて釣りに行くわけにもいくまい。
美海(みうな)と海にあやかって、名付けたこの子は、すくすくと育って来ていた。

ようやく釣行したのは、すでに乗っこみシーズンが一段落してからだった。
その時の釣行記を下に記そう。

西の川で
下津浦
木谷



4/28(土)晴れ
奈屋浦あらら浜。11:00〜13:00。アタリもなし。餌もそのまま。
昨年あった真珠養殖ビン玉がひどく数少ない。貝掃除もしていない。
生命反応がしない。
ビン玉の残っている中の浜へ。
13:00〜15:30。アタリは三回。二回目に掛けるがハリハズレ。たぶんキスだろう。
少し時期が早かったか。
この時期はいつもこんなだ。
堤防では3人いたが、ダンゴ投入の間隔が長く、釣れている様子はなかった。
台船付近は昨年と変貌し、ボートは出しやすかったが、工事を再開していた。
かさらぎ池もまだ期が熟していそうもなかった。

今年初めての釣行は、坊主に終わった。長い間行っていないと、様子が分からない。
あれほどあったビン玉が無くなっていたのには、ショックを受けた。
ビン玉が無いということは、チヌのすみかもないということである。
大いに意気消沈してしまった。

大湊西の川の夜釣りも時期が遅れていた。
昨年は5月末には食いだしていたのに、今年は半月ほど遅れ、食いだしたのは6月半ばだった。
そのころ、2時間で18枚と、入れ食いを経験したが、型が小さく、手のひらにも満たなかった。また、セイゴも40〜55cmまでが、えら洗いしながら竿を曲げた。
また、昨年の予想通り、たまに3歳が食ってきて充分な引きを楽しませてくれた。
しかし、いくら3歳やセイゴが食おうと所詮は小型である。
いくら、近場で楽しめるといっても、ダンゴを使わない河口の釣りは釣趣に乏しく不満だった。

どうせ、釣るなら大型で、しかも55cm以上のものが出る場所でないと、興味がわかない。
そのために、ボートを買ったのだから。


そんな場所で近場というと、南島か、五カ所湾しかない。
五ヶ所湾は木谷と下津浦を下調べしたが、護岸のあちこちにロープが張られており、どうも近寄りがたい感じがした。
そんなわけで、結局南島町奈屋浦をターゲットにするしかなかったのである。

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