大型志向

57cmを釣ってから、どうも小さいチヌを釣ることに抵抗が出てきた。
宮川の夜釣りで250枚釣ってしまったし、もう小型は狙いたくなかった。
釣り師というものは欲深い動物だ。釣れないときは小さくてもいいから釣りたいと思うのに、数釣りに飽きると今度は大型志向になるらしい。

大型を求めて、あちこち探索してみたが、どこもかしこもはかばかしくなかった。
やはり、岸からでは限界があるのだろう。
例の奈屋浦の円形筏は辻岡氏の都合がつかない限り渡してもらえなかったし、舟がなければ岸より離れたところには行けない。

仕方がないので、釣り筏に行くことにした。
釣り筏は、料金を払って釣らせてもらうところなので、私は行かないことに決めていたが、現在の状況で大型を狙うとなれば、それしかない。

8月下旬、中北氏とともに、相差のある筏に行った。
以下は他のHPに投稿した時の内容である。


■ ウキ釣り ■影絵山人。
友人が34.38センチ2枚。私が36センチ1枚。

隣の立派な白いトイレの長いイカダの人、二歳魚2枚。ボラはきわめて多く釣っていた。 その隣の2人組。一人が40センチぐらいのやつを1枚。これもボラをいゃんなるほど釣っていた。 アダコよりの一番端のイカダの3人組の若い衆。二歳魚を数枚。離れていたので詳細はわからない。

他の人はオーソドックスな短竿でブッコミ釣りをしていたが、私たちはイカダでも紀州釣りにこだわった。小さいアタリがよくわかること。ウキが流れるので広範囲を探れること。打ち返しが゜多くなること。等のメリットもあるが、私たちは何よりも視認性のよいウキ釣りが好きなのだ。でも、みんな相乗りはいやがるだろうなあ。

沖カセで兄やんが35〜40センチを5枚ほど上げていた。本日の竿頭である。少なくともこれぐらいは釣らなきゃ駄目だ。と大将にお叱りを受ける。


朝、多くのツエが視界に遊泳。いることが、わかっているのに、たったこれだけしか仕留められないなんて、悔しい。 それにしても他の魚が多すぎる。フグ、ボラ、アイゴ、キュウセン、アイナメ等。 中でもここのボラはひどく太い。 2号のハリスをとばされ、2.5号に交換したけれど、これも飛ばされた。

こんな時は私たちの合い言葉は「ボラとしときましょう」である。 2.5のハリスをぶち切っていくツエがいるとは考えたくない。 みんなボラを多くバラしていた。私も。 本日の貧果の大きな原因はここだ。 http://www.tcp-ip.or.jp/~judyclub



8月末に下津浦にあるカセにも行った。前日50cmオーバーが釣れていたにも関わらず、その日は私に二歳魚が3枚釣れただけで、他の人は全員坊主であった。

相差にしても、下津浦にしても、料金を払ってこんな釣果では納得できなかった。
おまけに一度筏やカセに乗ったら、終日その上で自由がきかない。それに、寄せエサの密度が濃すぎて、ボラなど他魚が多すぎる。
何度か通えば好釣果を得られるだろうが、そんな月謝は払いたくなかった。
やっばり釣り筏は私には向いていないようだ。

そこで、ボートを買うことにした。以前南島でボートを置きっぱなしにしていたら、盗まれた苦い経験があったが、今度のは非常に軽い手漕ぎのFRP製で、軽々と車の上に乗せることが出来た。

大いにフイールドが広がりそうだ。このボートで未解放筏や養殖ブイ周りを、攻めまくってやろうと、女房に内緒で魚群探知機まで購入してしまった。

いったいこの先どうなることやら。

新釣行記 9に続く

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