12月中旬、新しいSFCのメンバー押畑君と贄浦旧堤防へ出かけた。
押畑君は落とし込みが専門で、堤防の小物を釣るのが楽しみのようだった。
そうかといって、大物にも気がないわけではなく、最近はスズキを狙ってルアー釣りも始めている。
だが、チヌのほうはてんで気がなく、何でもダンゴを握るのが面倒くさいらしい。

贄浦旧堤防には、グレをはじめとして、彼の対象魚が沢山いたので誘ったのだ。

40cm級を含むグレの遊泳
25cmのグレと押畑君
鍋焼きうどん


10時に漁港で待ち合わせて、彼を私のボートに乗せる。
体重は70Kg前後らしいが、彼が乗ると船尾が大きく沈む。
「うわあ、これはなかなかですね。海面まで10cm位しかありませんよ。」
かなり不安そうである。それでもボートは進んでいく。何、少し不安定だが、沈むようなことはない。
「うーん、これで大海原に漕ぎ出すのは、むりだろうなあ。」
私はそうして笑い飛ばし、程なく堤防に着いた。

これで、佐渡氏を乗せるのは殆ど不可能なことが判明した。
彼の体重は私と同じく、85Kgを超えているからである。
私のボートは実質1人乗りであるのだろう。

押畑君は、落とし込みの才能を発揮し、次から次へと獲物を釣り上げていた。

私はまるで駄目で、目当てのチヌは釣れず、イソベラが食い込んで根に持っていくばかりである。

この日新しく買った練炭コンロで、鍋焼きうどんを作って、堤防の上2人で食べた。
こういうものはこの時期、やはりありがたい。
釣れなくても、幸せな気分になるのだ。


クリスマスの頃、今度は単独釣行したが、やはり駄目だった。
冬でもチヌはいるはずだが、水温の低下でまずキュウセンがいなくなり、ボラも姿を消した。
これからは、厳しい釣りになりそうである。



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